歴史文学の名作『新選組始末記』で知られる著者は聞き書きの名人であり、随筆の名手であった。"味に値打ちなし"-明治・大正のよき時代を生きたその道の達人たちのさりげなく味覚に託して語る人生の深奥を聞き書きで綴る。
目次
しじみ貝の殻-子爵・石黒忠悳氏の話
蛤の藻潮蒸し-資生堂主人・福原信三氏の話
冷や飯に沢庵-増上寺大僧正・道重信教氏の話
天ぷら名人譚-俳優・伊井蓉峰氏の話
砲煙裡の食事-子爵・小笠原長生氏の話
「貝ふろ」の風情-民政党総務・榊田清兵衛氏の話
鯉の麦酒だき-伯爵・柳沢保恵氏の話
珍味伊府麺-男爵夫人・大倉久美子さんの話
西瓜切る可からず-銀座千疋屋主人・斎藤義政氏の話
うまい物づくし-伯爵・溝口直亮氏の話〔ほか〕
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著者・編者 子母澤寛
出版者 中央公論新社
出版年 2004年12月
文庫版 / 259ページ