毎年違う流行に身をつつんだり、評判のレストランに忙しく足を運んだり、時代の空気を自分の暮らしに取り入れてみたり―そんなこととは無縁に、不変の価値観のもと、動じることなく、かつしなやかに生きた吉田健一。近代化や戦争によって自らの愛した世界がなくなってしまっても、あきらめることなく、「ほんとう」の人間の営みが再び湧き起こってくるのを東京の片隅で見守っていた。そんな著者がおでん屋のあり方、大人のふるまい方から、理想の文学に至るまで、静かに、時に饒舌につぶやいた百篇。とっておきの一本を開けたくなる珠玉のエッセイ集
目次
書き出しの言葉
季節季節
懐古の情
新しいもの
中古のもの
規格品
食べもの
高級なこと
日本の小説
地を這う文化〔ほか〕
(※版元Webサイトより)
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著者・編者 吉田健一
出版者 筑摩書房
出版年 2011年12月
文庫判 / 272ページ